子、匡に畏る。顔回後(おく)れたり

子畏於匡、顏淵後、子曰、吾以女爲死矣、曰、子在、回何敢死、

子、匡に畏る。顔回後(おく)れたり。子の曰わく、吾れ女を以て死せりと為す。曰わく、子在す、回何ぞ敢えて死せん。

現代語訳

先生が衛から陳へ行く途中で、匡という所で災難にあわれた時、顔回が遅れて先生を追いかけてきた。先生がおっしゃった。私はお前が死んだかと思った。顔回が言った。私は生きています。回がどうして先生を残して死にましょう。

語句

■匡に畏る 孔子がかつて衛から陳へ行く途中で、匡という所に通りかかった。匡ではかつて陽虎という将軍が乱暴を働いたことがあった。孔子は容貌が陽虎に似ていたので陽虎に間違えられ、兵に取り囲まれた。子罕九 5参照

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現代語訳・朗読:左大臣光永