君子、信ぜられて而して後に其の民を労す
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子夏曰、君子信而後勞其民、未信則以爲厲己也、信而後諫、未信、則以爲謗己也、
子夏が曰わく、君子、信ぜられて而して後に其の民を労す。未だ信ぜられざれば則ち以て己れを厲(や)ましむと為す。信ぜられて而して後に諌む。未だ信ぜられざれば則ち以て己れを謗(そし)ると為す。
現代語訳
子夏が言った。君子は人民から信頼されて、その後に人民を労役に服させることができる。もしまだ信頼されていないのに労役に服させようとすると、人民は自分を苦しめるのだと思うものだ。君に仕える時は、君から信頼されて、その後に直言して諌める。未だ信頼されていないのに直言して諌めようとすると、君子は自分を謗っているのだと思うものだ。
語句
■厲(や)ましむ 苦しめる。
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現代語訳・朗読:左大臣光永