直なるかな史魚
【無料配信中】足利義満
■【古典・歴史】YOUTUBEチャンネル
子曰、直哉史魚、邦有道如矢、邦無道如矢、君子哉蘧伯玉、邦有道則仕、邦無道則可卷而懷之、
子の曰わく、直なるかな史魚(しぎょ)。邦に道あるにも矢の如く、邦に道なきにも矢の如し。君子なるかな蘧伯玉(きょはくぎょく)。邦に満ちあれば則ち仕え、邦に道なければ則ち巻きてこれを懐にすべし
現代語訳
先生がおっしゃった。まっすぐだね史魚(しぎょ)は。国に道ある時は矢のように直言してはばからず、国に道が無い時も矢のように直言してはばからない。君子だね。蘧伯玉(きょはくぎょく)は。国に道あれば君に仕え、国に道がなければ退いて、持っている道を懐にしまって隠しておく。
語句
■直 正しいことを直言してはばからない。 ■史魚 衛の大夫。史は官名。名は鰌(ゆう)。字は子魚。 ■蘧伯玉 衛の大夫。憲問第十四・二十六章に登場。 ■懐にす 正しい道を持っていることを、隠しておく。
前の章「子張、行なわれんことを問う」|次の章「与に言うべくしてこれと言わざれば、人を失う」
現代語訳・朗読:左大臣光永