子、衛に適く。冉有僕たり
【無料配信中】足利義満
■【古典・歴史】YOUTUBEチャンネル
子適衛、冉有僕、子曰、庶矣哉、冉有曰、既庶矣、又何加焉、曰、富之、曰、既富矣、又何加焉、曰、教之、
子、衛に適(ゆ)く。冉有(ぜんゆう)僕たり。子の曰わく、庶きかな。冉有が曰わく、既に庶し。又た何をか加えん。曰わく、これを富まさん。曰わく、既に富めり。又た何をか加えん。曰わく、これを教えん。
現代語訳
先生が衛の国に行かれた。冉有が御者として車を御した。先生がおっしゃった。「人口が多いね」
冉有が言った。「人口が多いとすれば、また何をそこに加えましょうか」
先生がおっしゃった。「これを豊かに富ませよう」
冉有が言った。「すでに豊かになったとすれば、また何を加えましょうか」
先生がおっしゃった。「教育しよう」
語句
■僕 御者として車を御した。 ■庶し 人口が多い。
前の章「子、衛の公子荊を謂わく」|次の章「苟くも我れを用うる者あらば」
現代語訳・朗読:左大臣光永