以て六尺の孤を託すべく、以て百里の命を寄すべく
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曾子曰、可以託六尺之孤、可以寄百里之命、臨大節而不可奪也、君子人與、君子人也、
曾子の曰わく、以て六尺(りくせき)の孤(こ)を託すべく、以て百里の命を寄すべく、大節に臨んで奪うべからず。君子人(くんしじん)か、君子人なり。
現代語訳
曾子が言った。諸侯から幼少の君を託されてよくその補佐を努め、諸侯の国家の政令を任せられて万民に政令を下し、大事にあっても節操を失わない。こういう人は君子だろうか。もちろん君子である。
語句
■以て~べし ~できる。 ■六尺の孤 一尺は二歳半。15歳の父を失った君。幼少の君。 ■百里の命 諸侯の国家の政令。 ■寄する 任せる。 ■大節 大事。 ■君子人 君子。
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現代語訳・朗読:左大臣光永