孰(たれ)か微生高(びせいこう)を直なりと謂う
【無料配信中】足利義満
■【古典・歴史】YOUTUBEチャンネル
子曰。孰謂微生高直。或乞醯焉。乞諸其鄰而與之。
子の曰わく、孰(たれ)か微生高(びせいこう)を直なりと謂う。或るひと醯(す)を乞う。
諸(こ)れを其の鄰(となり)に乞いてこれを与う。
現代語訳
先生がおっしゃった。誰が微生高をまっすぐだと言うのか。ある人が微生高の家に酢を借りに行ったが、微生高は隣から借りてきて、さも自分の家のものだというふうにして与えた。こういうのは、まっすぐではない。
語句
■微生高 姓は微生。名は高。魯の人。直だと見られていた人。女子と橋の下で会う約束をしたが大水が出て女子が来ないのをいつまでも待ち続け、ついに橋を抱いて溺れ死んだ尾生のことだとも。
前の章「旧悪を念わず」|次の章「巧言令色、足恭なるは、左丘明これを恥ず」
現代語訳・朗読:左大臣光永