旧悪を念わず

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子曰、伯夷叔齊、不念舊惡、怨是用希、

子の曰わく、伯夷(はくい)・叔齊(しゅくせい)、旧悪を念(おも)わず。怨み是(ここ)を用(もっ)て希(まれ)なり。

現代語訳

先生がおっしゃった。清廉潔白で知られる殷の伯夷・叔齊兄弟ですら、相手が悪い点を直したらいつまでも恨まなかった。なので、恨まれることも、まれだった。

語句

■伯夷・叔齊 殷の末の孤竹子の子。兄弟で国を譲り合い、殷の紂王を討とうとする周の武王を諌め、任官せずに餓死した。清廉潔白の士の鑑のような兄弟。そんな清廉潔白な兄弟ですら、相手が旧悪を改めた時は責めなかったという主旨。

現代語訳・朗読:左大臣光永

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