仁に里(お)るを美(よ)しと為す
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子曰、里仁為美、択不処仁、焉得知、
子の曰わく、
仁に里(お)るを美(よ)しと為す。
択んで仁に処らずんば、
焉んぞ知なることを得ん。または、
子の曰わく、
里は仁を美と為す。
択んで仁に処らずんば、
焉んぞ知なることを得ん。
現代語訳
先生がおっしゃった。
「仁(思いやりの心)から離れないのが、
よいことなのです。
あれこれ道に迷って結局
仁から離れるのでは、
どうしてそういう者を智者といえよう」
または、
先生がおっしゃった。
「村落は仁のある人が多いところがいい。
そういう村落を選んで住まないなら、
どうしてそういう者を智者といえよう」
語句
■里 古代中国では二十五戸を里とした。「里(お)る」とするのは荻生徂徠の説。 ■択ぶ 主体的に選ぶ。
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現代語訳・朗読:左大臣光永