祝ダの佞あらずして宋朝の美あるは

子曰、不有祝鮀之佞、而有宋朝之美、難乎、免於今之世矣、

子の曰わく、祝鮀の佞あらずして宋朝の美あるは、難いかな、今の世に免れんこと。

現代語訳

先生がおっしゃった。祝ダのように弁舌が立ち宋朝のような美貌がなければ、今の世では無事に生きられないのだろうなあ。

(本来、弁舌や美貌なんてどうでもいいことなのに、世の中はそればかりもてはやす。世も末だなあ)

語句

■祝鮀 衛の祭祀官。姓は祝。名は鮀。字は子魚。雄弁家として知られた。 ■宋朝 宋の公子朝。美貌で有名。

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現代語訳・朗読:左大臣光永