子産を謂わく

子謂子産、有君子之道四焉、其行己也恭、其事上也敬、其養民也惠、其使民也義、

子、子産(しさん)を謂わく、君子の道四つ有り。其の己れを行うや恭、其の上(かみ)に事(つか)うるや敬、其の民を養うや恵、其の民を使うや義。

現代語訳

先生が賢人子産を評しておっしゃった。子産は君子の道を四つ備えていた。自分の行いはへりくだっていて、上に仕えるにおいてはつつしみ深く、民を養うにおいては愛情深く、民を統率するにおいては正しい行いによった。

語句

■子産 春秋時代の賢人。鄭(てい)の大夫公孫僑(こうそんきょう)。子産はその字。鄭の君四代に仕えた。位も高く権威も高まったが謙遜で、驕り高ぶることがなかった。 ■恭 謙遜。 ■敬 つつしみ深い。 ■恵 愛情深い。 ■使う 統率する。 ■義 正しい行い。

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現代語訳・朗読:左大臣光永