権量を謹しみ、法度を審かにし

【無料配信中】福沢諭吉の生涯
■【古典・歴史】YOUTUBEチャンネル

謹權量、審法度、脩廢官、四方之政行焉、興滅國、繼絶世、舉逸民、天下之民歸心焉、
所重民食喪祭、

権量を謹しみ、法度を審(つまびら)かにし、廃官を修むれば、四方の政(せい)行なわれん。滅国を興(お)こし、絶世を継ぎ、逸民を挙ぐれば、天下の民、心を帰せん。重んずる所は、民、食、喪(そう)、祭。

現代語訳

はかりや、ますを均一にして詐欺ができないようにし、礼楽制度を細かく定め、廃止されていた官位を復活させれば、天下の諸国の政治は正しく行われようになるだろう。滅んでいた国を復興し、絶えていた家系を継がせ、世に余されていた賢人たちを用いれば、天下の民は心を寄せる。重んずることは、人民、食量、喪、祭。

語句

■権量 はかりや、ます。 ■謹しむ 均一にする。 ■法度 礼楽制度。 ■審(つまびら)かにす 細かく定める。 ■廃官 廃れた官位。 ■修める 復興させる。 ■絶世 絶えた家。 ■逸民 世に忘れられていた、余されていた賢人。 ■挙げる 用いる。

現代語訳・朗読:左大臣光永

【無料配信中】福沢諭吉の生涯