我れを知ること莫きかな
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子曰、莫我知也夫、子貢曰、何爲其莫知子也、子曰、不怨天、不尤人、下學而上達、知我者其天乎、
子の曰わく、我れを知ること莫(な)きかな。子貢が曰わく、何為(なんす)れぞ其れ子を知ること莫からん。子の曰わく、天を怨みず、人を尤(とが)めず、下学(かがく)して上達す。我れを知る者は其れ天か。
現代語訳
先生がおっしゃった。「私を知る人がいないねえ」
子貢が言った。「どうして先生ほどの方を知る者がいないでしょう。誰もが知っております」
先生がおっしゃった。「不運でも天を恨まず、用いられなくても人をとがめず、身近なことを学んで、しかもそれが高尚の極みにも通じていく。私を知る者は、まあ天といったところか」
語句
■下学 身近なこと。 ■上達 高尚なこと。
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現代語訳・朗読:左大臣光永