吾が徒に非ざるなり
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季氏富於周公、而求也爲之聚斂而附益之、子曰、非吾徒也、小子鳴鼓而攻之、可也、
季子、周公より富めり。而して求(きゅう)やこれが為めに聚斂(しゅうれん)してこれを附益(ふえき)す。子の曰わく、吾が徒に非ざるなり。小子(しょうし)、鼓(こ)を鳴らしてこれを攻めて可なり。
現代語訳
魯の大夫季子は、魯の君の御先祖であり周王室に尽くした周公よりも富んでいる。(不正な富であるに違いない)ところが冉求は季子のために働き、民に重税を課してさらに税率を増している。先生がおっしゃった。(もはや冉求は)私の仲間では無い。弟子たちよ。鼓を鳴らすように冉求の非を言い立てて、攻めてもよい。
語句
■季子 魯の大夫。 ■周公 旦。周王室に功労があった。武王の弟。儒家が理想的な君主とする人物。 ■求 孔子の門人冉有。名は求。孔門十哲の一人。この時魯季氏に仕えていた。 ■聚斂 重税を課すこと。 ■附益 益し加えること。 ■小子 他の弟子たち。 ■鼓を鳴らして 悪事を言い立てて。
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現代語訳・朗読:左大臣光永