述べて作らず
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子曰、述而不作、信而好古、竊比於我老彭、
子の曰わく、述べて作らず、信じて古えを好む。窃(ひそ)かに我が老彭に比す。
現代語訳
先生がおっしゃった。
「私は昔の人の言動をそのまま伝えているだけで、
自分で何かを創作しているわけではない。
古い時代のことを信じ、好んでいるからね。
こういう自分の姿勢を、ひそかに
古の賢者とも比べているんだよ」
中島敦の小説「李稜」の中で、主人公の一人司馬遷がこの言葉を引用します。
語句
■述べる すでにあることを受け伝えること。 ■作る 新たに創作すること。 ■老彭 ろうほう。殷の時代の賢者の名前?諸説あり。
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