澹臺滅明なる者あり

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子游爲武城宰、子曰、女得人焉耳乎、曰、有澹臺滅明者、行不由徑、非公事、未嘗至於偃之室也、

子遊、武城の宰たり。子の曰わく、女(なんじ)、人を得たや。曰わく、澹臺滅明なる者あり、行くに径(こみち)に由(よ)らにず、公事に非ざれば未だ嘗(かつ)て偃(えん)の室(しつ)に至らざるなり。

現代語訳

子遊が武城という町の代官になった。先生がおっしゃった。お前、人材を得たかね。子遊が言った。澹臺滅明なる者があります。天下の大道を歩み小道は歩まず公の用事でなければ私の部屋までやってきません。

語句

■子遊 ■武城 山東省費県南西の町。 ■宰 代官。 ■澹臺滅明 孔子の門人。姓は澹臺、名は滅明、字は子羽。武城の人。容貌は醜いが心のまっすぐな人物であった。 ■径 大通を通って小道を通らない。公明誠実な人柄をさす。 ■偃 えん。子遊の名。

現代語訳・朗読:左大臣光永

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