子、魯の大師に楽を語りて曰わく
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子語魯大師樂曰、樂其可知也、始作翕如也、從之純如也、皦如也、繹如也以成、
子、魯の大師(たいし)に楽を語りて曰わく、楽は其れ知るべきのみ。始めて作(おこ)すに翕如(きゅうじょ)たり。これを従(はな)ちて純如(じゅんじょ)たり、皦如(きゅうじょ)たり、繹如(えきじょ)たり。以て成る。
現代語訳
先生が魯の音楽長に音楽についておっしゃった。「音楽はわかりやすいですね。演奏のしはじめは音が盛んであり?本格的に演奏が始まると各楽器がよく調和し、音がはっきりしてきて、そのまま続いていき、そして一節が終わります」
語句
■魯の大師 魯の音楽長。 ■知るべし わかりやすい。 ■始めて作(おこ)す 演奏をはじめる。 ■翕如(きゅうじょ) 意味不明。盛んであること? ■従つ 本格的に演奏が始まること。 ■純如(じゅんじょ) 各楽器が調和していること。 ■皦如(きゅうじょ)たり はっきりしていること。 ■繹如(えきじょ)たり ずっと続くこと。
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現代語訳・朗読:左大臣光永