命なるかな。斯の人にして斯の疾あること
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伯牛有疾、子問之、自牖執其手、曰、亡之、命矣夫、斯人也而有斯疾也、斯人也而有斯疾也、
伯牛、疾(やまい)あり。子、これを問い、牖(まど)より其の手を執(と)る。曰わく、これを亡ぼせり。命なるかな。斯(こ)の人にして斯の疾あること、斯の人にして斯の疾あること。
現代語訳
伯牛が病にかかった。先生はこれを訪問され、窓からその手を取っておっしゃった。おしまいだ。運命だねえ。こんな徳の高い人が、こんな病にかかってしまうなんて。こんな徳の高い人が、こんな病にかかってしまうなんて。
語句
■伯牛 孔子の門人。姓は冉、名は耕、伯牛は字。 ■疾 ハンセン病だったという。 ■斯の人 このような徳行のある人の意。
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現代語訳・朗読:左大臣光永