八イツ、庭に舞わす
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孔子謂季氏、八佾舞於庭、是可忍也、孰不可忍也、
孔子、季子を謂(のたま)わく、八佾、庭に舞わす、是れをも忍ぶべくんば、孰(いず)れか忍ぶべからざらん。
現代語訳
孔子が季氏についておっしゃった。「季氏は八佾の舞を廟の庭で舞わせた。こんな不敬な行いを我慢できるなら、どんなことも我慢できないことはないだろう。私は我慢できない」
語句
■季氏 魯の家老、季孫子。 ■八佾 舞人が八人×八人正方形に並んで舞うこと。天子にしか許されていなかった。諸侯は六佾、大夫は四佾、士は二佾。『日本書紀』に蘇我氏が葛城の曾我氏の廟で八佾(八つら)の舞を舞わせたことが、とても不敬だと書かれている。
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現代語訳・朗読:左大臣光永