民を使うに時を以てす

■【古典・歴史】メールマガジン
■【古典・歴史】YOUTUBEチャンネル

子曰。道千乘之國。敬事而信。節用而愛人。使民以時。

子の曰わく、千乗の国を道びくに、事を敬して信、用を節して人を愛し、民を使うに時を以てす。

現代語訳

先生がおっしゃった。大国家を治めるには、国事を慎重に行い誠実な行いを心がけ、出費をおさえて人民を愛し、民を使う時は農業の暇な時を選ぶようにする。

語句

■千乗の国 戦車千乗を出すことのできる大きな国。 ■道びく 治める。 ■敬 慎重に事を行う。 ■事 国事。 ■信 誠実であること。 ■用 出費。 ■時 農業の暇な時を見て民を使えの意。農業の忙しいときに民を借り出せば、収穫は遅れ、結果として国家が貧しくなる。だから農民を駆り出す時は農業の暇な時期にせよということ。

現代語訳・朗読:左大臣光永

■【古典・歴史】メールマガジン
【古典・歴史】YOUTUBEチャンネル