樊遅、仁を問う

樊遅問仁、子曰、居處恭、執事敬、與人忠、雖之夷狄、不可棄也、

樊遅、仁を問う。子の曰わく、居処は恭に、事を執りて敬に、人に交わりて忠なること、夷狄に之くと雖ども、棄つべからざるなり。

現代語訳

樊遅が仁について質問した。先生がおっしゃった。家にいる時はうやうやしく、仕事をする時は一心に怠らず、また慎重に取り組み、人との交わりは真心を持って。こういうとは、たとえ野蛮人の国のような文化の低い所に行ったとしても、棄ててはならない。

語句

■居処 家にいること。 ■恭 うやうやしいこと。 ■事を執る 仕事をする。 ■敬 一心に仕事をして怠たらず、慎重にやること。 ■忠 真心があること。

前の章「父は子の為めに隠し、子は父の為めに隠す」|次の章「如何なるをか斯れを士と謂うべき

現代語訳・朗読:左大臣光永