我れに於いて殯せよ

朋友死、無所歸、曰、於我殯、朋友之饋、雖車馬、非祭肉不拜、

朋友死して帰する所なし。曰わく、我れに於いて殯(ひん)せよ。朋友の饋(おく)りものは、車馬と雖ども、祭りの肉に非ざれば、拝せず。

現代語訳

友人が死んで寄る辺がない時、先生がおっしゃった。私のところでかりもがりをしなさい。友人の贈り物は、車馬のような高価なものでも、それが先祖への捧げものとして用いる供物ででもなければ、拝することはされなかった(友人はお互いに助け合うべき対等の関係だから)。

語句

■帰する所なし 寄る辺が無いこと。 ■殯 かりもがり。遺骸を仮に棺に入れておくこと。 ■祭肉 先祖へのお供え物とする肉。

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現代語訳・朗読:左大臣光永