ソコナわず求めず

不忮不求、何用不臧、子路終身誦之、子曰、是道也、何足以臧、

忮わず求めず、何を用(もっ)てか臧(よ)かざらん。子路、終身これを誦(しょう)す。子の曰わく、是の道や、何ぞ以て臧しとするに足らん。

現代語訳

「(たとえこっちが貧乏で相手が金持ちでも、相手を羨んで)危害を加えたりせず、また施しを求めもしないなら、どんな良くないことがあろうか(貧しさを気にも止めず心に乱れが無いのだから問題が無いわけだ)」

子路は生涯この詩の文句を口ずさんでいた。そこで先生がおっしゃった。善や徳を行う道が、どうしてそれだけでいいことがあろうか(子路よお前はもっと高みを目指しなさい。よくないことが無い、ではなく積極的に良くあろうとするべきだ)

語句

■忮 相手に害を加える。 ■誦す 口ずさむ。

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現代語訳・朗読:左大臣光永