これを為して厭わず、人を誨えて倦まず

■【古典・歴史】メールマガジン
■【古典・歴史】YOUTUBEチャンネル

子曰、若聖與仁、則吾豈敢、抑爲之不厭、誨人不倦、則可謂云爾已矣、公西華曰、正唯、弟子不能學也、

子の曰わく、聖と仁との若(ごと)きは、則ち吾れ豈に敢えてせんや。抑々(そもそも)これを為(な)して厭わず、人を誨(おし)えて倦(う)まずとは、則ち謂うべきのみ。公西華(こうせいか)が曰わく、正に唯(た)だ弟子学ぶこと能(あた)わざるなり。

現代語訳

先生がおっしゃった。聖とか仁とかいう立派なものに、どうして私が当てはまるだろうか。私はそんな者ではない。聖や仁といったものを目標として励むことを厭わず、人に教えて飽きることが無い。こう言うより他の者ではない」公西華は言った。「本当に、その点が私たち弟子が先生のまねができないところです」

語句

■抑々 上と逆のことを言う。 ■謂うべきのみ こう言うより他の者ではない。■公西華 孔子の門人。

現代語訳・朗読:左大臣光永

■【古典・歴史】メールマガジン
【古典・歴史】YOUTUBEチャンネル