子、韶を謂わく

子謂韶、盡美矣、又盡善也、謂武、盡美矣、未盡善也、

子、韶(しょう)を謂(のたま)わく、美を尽くせり、又た善を尽くせり。武を謂わく、美を尽くせり、未だ善を尽くさず。

現代語訳

先生が、舜の音楽である韶を評しておっしゃった。「美を尽くしているし、善を尽くしている」(先生がこうおっしゃったのは、舜は先代の尭から平和的に位を譲られたからである)

武王の音楽である武を評しておっしゃった。「美を尽くしているが、善を尽くしてはいない」(先生がこうおっしゃったのは、武王は殷の紂王を滅ぼして位についたからである)

語句

■韶(しょう) 尭から位を譲り受けた舜の音楽。 ■武 周の武王の音楽。武王は殷の紂王を征伐した。

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現代語訳・朗読:左大臣光永