君子は食飽かんことを求むること無く

子曰、君子食無求飽、居無求安、敏於事而慎於言、就有道而正焉、可謂好学也已矣。

子の曰わく、
君子は食飽かんことを求むること無く、
居安からんことを求むること無し。
事に敏にして言に慎み、有道に就きて正す。
学を好むと謂うべきのみ。

現代語訳

腹いっぱい食べたいとか、
心地のいい家に住みたいとか、
君子はそんなこと求めない。
やるべき仕事にしっかり取り組み、
言葉は慎重に選んで発言する。
道義をわきまえた人を師匠としてその弟子になり、
自分の過ちを修正していく。
こういう人こそ、学を好むといえるのだ。

語句

■敏 敏捷、敏感。 ■事 道を求めること。 ■有道 道徳のある人。 ■就く その人について弟子になる。

前の章「義に近づけば、言復むべし」|次の章「切磋琢磨

現代語訳・朗読:左大臣光永