弟子、入りては則ち孝、出でては則ち弟

子曰、弟子入則孝、出則弟、謹而信、汎愛衆而親仁、行有余力、則以学文。

子の曰わく、
弟子、入りては則ち孝、
出でては則ち弟、
謹みて信あり、
汎く衆を愛して仁に親しみ、
行いて余力あれば、
則ち以って文を学ぶ。

現代語訳

先生がおっしゃった。
「若者よ、家庭では親孝行を心がけ、
家の外では兄や年長者を敬いなさい。

謹みのある態度で、何より誠実を心がける。
広く多くの人を愛して仁に親しむ。

こうしたことを行なってなお余力があれば、
その時はじめて書物を学ぶべきだ」

語句

■弟子 弟であり子である年少者。 ■入る 家庭にいることで、親に扶養されている状態。 ■則ち 上を受けて下を導く言葉。 ■出づ 親の庇護下をはなれて、広く人々と交わること。 ■文 四書六芸の書物。過去の文化遺産。

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現代語訳・朗読:左大臣光永